家づくりを考えるとき、多くの方がまず気になるのは、目に見える部分です。
たとえば、
- キッチンのグレード
- お風呂の広さ
- 洗面台のデザイン
- 床材の種類
- 外壁の見た目
- 収納の量
- 照明やカーテン、家具や家電
どれも毎日の暮らしに関わる大切な部分です。
せっかく家を建てるなら、できるだけ自分たちらしい暮らしができる家にしたいですよね。
ただ、家づくりで大切なのは、建物の仕様だけではありません。
同じくらい大切なのが、住宅ローンの借り方です。
たった0.3%でも、総額は300万円以上変わることがある
たとえば、5,000万円を35年固定金利で借りた場合で考えてみます。
金利1.60%の場合
- 毎月の返済額:約155,553円
- 35年間の総支払額:約6,533万円
金利1.30%の場合
- 毎月の返済額:約148,242円
- 35年間の総支払額:約6,226万円
その差は、なんと約307万円。
たった0.3%の違いでも、35年間で見るとこれだけ大きな差になります。
小学生にもわかるように言うと…
同じ5,000万円を借りているのに、
- どこで借りるか
- どんな金利で借りるか
が違うだけで、最後に払うお金が300万円以上変わることがある、ということです。
300万円あれば、キッチンだけでなく、お風呂、洗面、外構、家具、家電、エアコン、照明、カーテンなど、いろいろな部分に使える可能性があります。
だからといって、
- キッチンを我慢しましょう
- お風呂を小さくしましょう
- 好きな床材をあきらめましょう
という話ではありません。
大切なのは「建物」と「住宅ローン」を別で考えないこと
このキッチンにしたい。
この外壁にしたい。
この床材を使いたい。
収納はこれくらい欲しい。
外構もちゃんと考えたい。
そういった希望を整理するのと同じタイミングで、
- どこの金融機関で借りるのか
- 固定金利と変動金利、どちらが自分たちに合っているのか
- 毎月いくらまでなら無理なく払えるのか
- 総支払額はどのくらいになるのか
ここも一緒に考えていくことが大切です。
住宅ローンを後回しにしてしまうと、あとから
- 月々の支払いが思ったより高い
- この仕様にしたかったけど予算が厳しい
- もっと早く借入先を比べておけばよかった
となってしまうこともあります。
逆に、早い段階で住宅ローンの選択肢を見ておくと、建物に使えるお金の考え方も整理しやすくなります。
フラット35ってなに?
住宅ローンを調べていると、よく出てくるのがフラット35です。
フラット35とは、簡単に言うと、
最長35年間、金利がずっと変わらない住宅ローンです。
正式には、民間の金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供している住宅ローンです。
資金を受け取る時点で、返済が終わるまでの金利と返済額が決まるため、長い目で見た返済計画を立てやすいのが特徴です。
変動金利
最初の金利が低く見えることが多く、月々の返済額を抑えやすい。
ただし、将来金利が上がると返済額が増える可能性があります。
フラット35
借りるときに決まった金利が、基本的に最後まで続きます。
返済額の見通しを立てやすいのが特徴です。
もちろん、フラット35が必ず一番お得というわけではありません。
2026年5月時点では、フラット35の21年以上35年以下の最頻金利は年2.71%と公表されています。
金利は毎月変わりますし、金融機関や借入条件、建物の性能などによっても変わることがあります。
住宅ローンは「なんとなく」で決めない
だからこそ大切なのは、
- とりあえずいつもの銀行で
- なんとなくすすめられたから
で決めてしまわないことです。
住宅ローンは、家づくりの土台になる部分です。
- 建物の仕様を考えること
- 土地の予算を考えること
- 外構や家具家電の費用を考えること
- 住宅ローンの借り方を考えること
これらをバラバラに考えるのではなく、並行して考えることで、より無理のない家づくりがしやすくなります。
家づくりで大切なのは「削る」ではなく「整理する」こと
せっかくの家づくり。
好きなものをただ削るのではなく、予算の使い方を一緒に整理しながら、納得できる形を考えていくことが大切です。
まとめ
建物のことも、住宅ローンのことも、土地探しのことも。
家づくりでは、どれか一つだけではなく、全体をバランスよく考えることが大切です。
特に住宅ローンは、たった0.3%の差でも、35年で数百万円の違いになることがあります。
だからこそ、
- どんな家にしたいのか
- どんな暮らしをしたいのか
- どんな返済なら安心できるのか
を一緒に整理しながら進めていくことが、後悔しない家づくりにつながります。
建物のことも、住宅ローンのことも、土地探しのことも。
家づくりのご相談、お気軽にお待ちしております。
